【雑記】クラブハウスvsピンタレスト~マネタイズの相性~
【前書き】
最近、招待制のオーディオSNSである【クラブハウス】が話題ですね。
Clubhouse(クラブハウス)とは、Twitterに似たUIをもつ音声SNSアプリです。
「世界中の人が気軽に話し合える場所を提供する」がコンセプト。好きなテーマを設定した「ルーム」で色々な人がスピーチや雑談ををしたり、それを聞いたり、発言権をもらって会話に加わることができます。
これに絡めて、広瀬氏がピンタレストとの比較をしていたのですが、これが面白かったです。
マネタイズ論:クラブハウスとピンタレスト
Clubhouse聴いてみたけど……どうなんだろうね?
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
僕には良さが分らない。 https://t.co/inYE8knNB0
お金を稼ぐプラットフォームとしては弱い感じでしょうか❓
— かぶきあげ大好き (@kabukiagesuki) 2021年2月5日
まず否定的な意見から入りましたね。
どうやら、クラブハウスはマネタイズとの相性があまりよくないと考えているようです。
一方で、ピンタレストを引き合いに出しています。
ピンタレストは広告業のグロース銘柄です。
折しも昨日引け後、ピンタレスト(PINS)が好決算を出し、いま株価+5.3%騰がっています。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
ピンタレストの決算が好調だった理由は新型コロナでみんなが家に籠り、ネットをやったからです。ピンタレストの場合、自分の好きな画像を集め、「次に何を買おう?」とか「インテリアをどう装飾する?」などのアイデアを整理するときに使われます。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
つまりピンタレストは「ビジュアル」に強いということ。Clubhouseはそれに対し「リスニング」に特化しています。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
まずここで重要な対比が出てきました。
リスニングのクラブハウス
ビジュアルのピンタレスト
です。
ビジュアルと物販というのは、相性がいいです。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
特にピンタレストは「ユーザーがどんな属性の画像を蒐集している?」ということをAIで分析し、それを広告表示に活用しています。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
もちろんリスニングでも広告は可能です。歴史的にラジオは「ラジオ広告」をずっと取ってきたわけだし、だから音声SNSだからマネタイズできないという風には僕は考えません。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
ただ広告を出稿する側からすればなかなか難しい部分があると思います。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
スポティファイやパンドラが「広告モデル」ではあまり利益を上げられず、サブスクリプションに傾斜しているのも、そういう理由からです。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
それと「いつラジオやポッドキャストを聴く?」という問題もあると思います。アメリカ人は、圧倒的にクルマを運転しているときにラジオを聴きます。おのずと広告もクルマ通勤の途上にある人をターゲットにしたものが多いです。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
現在のclubhouseのコンテンツ量、視聴者数、中味のバラエティーから考えて、広告主にとって有益なインデックス化は未だ不可能だと思います。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
もちろん広告だけがマネタイズの方法ではありません。サブスクリプションという方法があると思います。つまり話が上手く、(この人の喋りなら…お金を出してでも定期購読したい!)という内容であれば、固定客がつきます。実際、いまスポティファイなどはポッドキャスターを大募集しています。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
だからclubhouseなどで腕を磨いてスポティファイと契約する……なんて展開は将来可能かも。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
なるほど、広告業とのシナジーを考えると、
オーディオよりビジュアルのほうが優位と言えそうです。
これは他銘柄のビジネス動向を推し量るのにも良いかもですね。
スレッドに出てくるスポティファイや、今話題のYalla(中東オーディオSNS銘柄)など。
これからの「ウェブでの稼ぎ方」は、いままでとは少し違うタイプの人が成功すると思います。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2021年2月5日
クラブハウスを踏み台に、どこかでビジネスを展開する人が現れるかもしれませんね。
以上となります。
それでは、引き続きパフォーマンスの向上に努めましょう。