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2020.04から、運用資産60万円からの投資スタート。資産額が小さい者には人権が無いのか?自分で確認してみたい。米国株と少し日本株。

【$INMD -1】インモードは医療機器のグロース株!どんな会社?株価は?分析してみる

本連載:インモードの銘柄分析は、noteにて増補集約版を執筆しました。
こちらも併せてお読みいただくと、より理解が進むと思います。 

 

note.com

 

 

 

私のヘルスケア投資として、最もポジションが大きいのがインモードです。

 

まずはどんな会社か?を今回紹介し、実際に投資対象としてどうなのか?を次回考察したいと思います。

ちなみに詳細なレビューはすっ飛ばして、結論だけ述べるとこんな感じです。一応、簡単に記事内にも書いてますが…

 

【要旨】

 

  • 個人的な投資判断は引き続きstrong buy。
  • 個人的なターゲットプライス:70USD。これは銘柄の人気上昇による許容PERの拡大、または成長持続・加速でもたらされることを想定。
  • YtoY25~30%、粗利益率85%、ROE55%、PERはX25付近と指標良好。バリューグロース株という見解。
  • ターゲットであるヘルスケア市場が成長市場。美容整形市場は年平均7%で成長見通し。

 

では、続けます。まず、会社のことを調べてまとめました。 

 

 

 

インモードってどんな会社?

 

インモード(InMode Ltd)は、イスラエル発の医療機器メーカーです。非切開レーザーで低侵襲施術する美容整形向けの機器の開発/製造/販売をしています。

低侵襲とは…ざっくりと、患者の心身の負担を軽減する、の意、と私は解釈しています。体を切らない、施術傷を残さない、など体にダメージを残さないという志向です。近年重要視されています。人類みな、施術の負担は軽くしたいものでしょうから、トレンドとなりつづけるでしょう。

 

#インモード【INMD】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンスより引用

インモードはイスラエルの医療機器メーカー。高周波を使用した低浸襲性医療機器の開発、製造、販売に従事。同社機器は脂肪分解、深層皮下脂肪組織改造、皮膚の引き締めと同時におこうなう脂肪分解、深部加熱によるコラーゲン組織改造等を目的に顔を含む首、腹部、上腕、太腿などさまざまな身体部分に使用される。本社所在地はヨクネアム。

 

 

日本で初めてインモードの機器を導入されたクリニックのホームページを示します。

 

#インモード(InMode)|レーザー治療のクリニックF 半蔵門駅近より引用

痩身から脱毛、シミに至るまで多種多様な悩みのそれぞれに対して、これ一台で高品質のパフォーマンスを提供することが可能となっているのです。


今までは複数のマシンを使う必要があった各種施術を、1台で出来るようになっています。キーとなる技術は3つで、①高周波:脂肪の分解、痩せ、②フォトフェイシャル:肌のシミ、くすみ、ニキビ取り、③レーザー:脱毛 です。

施術者の立場からは、導入により病院の占有スペースを抑えつつ、提供可能なメニューを増やせますね。

 

次に、実際に体験されたレビューの記事。

ananweb.jp

そのほかのレビューも見ましたが、早い施術、痛みは有るものの控えめ、効果はバツグン、という印象です。カスタマー目線でも良い印象を受けます

インモードでググるとわかると思いますが、徐々に日本のクリニックにも広がっているようです。米国が主戦場ですが国際展開も進めているようです。

 

ameblo.jp

 

 

 

 

 

美容整形の市場見通し

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この資料によれば、年平均成長率は7%の見通し(2019〜2023)であるといえます。


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コロナ影響は受けたようです。2020年は2%の成長見通し。

成長を続けているのは、美容整形にとってコロナ禍がポジティブに効いているからだと、個人的には見ています

それなりの整形をすると、腫れが長期間続くこともあるかと思います。そうすると、人前に顔を出しにくくなります。

よってコロナ禍は整形を考えている方には絶好の機会と言えます。

マスク着用、テレワークという大義名分のもと、人との関わりが減ったことで、施術後の経過を晒さずに済みます。

 

 

と言うことは、特需が起きてこの程度?という見方も可能な気もしてきます

もしかしたら、コロナ明けに調整があってもまあ仕方ないかなと思ってます。

この辺はあまり情報を掘れなかったため、短期見通しは不明ですので、何かわかったらぜひ教えて下さい。

 

 

ですが、美容への欲求は人類普遍のニーズに思えるので、私はこっちにポジションを張るイメージです。

次に述べますが、コロナ禍が明けたらまた人前に出ることになるのですから、低侵襲医療がより輝くことになるのかなと。

いまの特需は、ダメージが大きい施術メインで起こっている気がします。

 


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先に述べたように、必ず老いる人類について回るのが、美への欲求です。医療の発達により、長く生きられるようになりましたが、ヨボヨボでは意味がありません。

長生きしたい、でも、いつまでも健康で、そしてあわよくば見た目も若く…。そう思う方が多いのでは?

美容整形は、そうした人類普遍の美へのニーズに応える分野として、持続的に育つとわたしは考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

財務諸表

インモードの投資家向けページにプレゼンテーションが置いてありますから、ぜひ見てみてください。下記です。

https://inmodemd.com/

 

投資の上で、気になったページを抜粋して引用します。

 

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グロスマージン(粗利率、売上総利益率)が85%、とかなり高い印象です。

メインは米国販売ですが、60か国で販売しております。

 

#売上高総利益率とは何かより引用

売上高総利益率(%)=売上高総利益÷売上高

売上総利益は、商品力によって稼いだ利益です。つまり、売上高総利益率とは、「売上高に占める商品力によって稼いだ利益」を知るデータといえます。この利益率が高ければ、収益性が高い魅力ある商品を多くもっていることを意味します。逆に低ければ、収益性が低い魅力に乏しい商品をもっていることになります。

 

 

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売上高は年々伸びています。seeking alphaによれば、YtoYは28.8%です。コロナ影響を受けるなどして、右図のように2020Q1、Q2では成長を止めたかのように思えましたが、Q3は前年比でキッチリ上回り、Q4も成長見通しです。後述しますが、Q4は見通しを上方修正しました。美容外科は贅沢なイメージが有り、コロナ影響を受けそうなもの(実際受けていた)ですが、これをリカバリーしただけでなく成長に転じたことに力強さを感じます。

 

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負債を抑えながら総資産を増やしており、バランスシートは強固に育っているように思います。また、現金も増やしており、良い印象を持ちました。

 

【決算】

グロース株ですから、決算がコンセンサス予想を上回っているか?は重要な項目と思っています。

#INMD Earnings Date & Report (InMode Ltd) - Investing.comより引用

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決算は2020Q1で外しました。ここはコロナ影響ではないでしょうか。

それ以外は、今のところコンセンサス予想をビートする好決算でした。

 

それどころか、暫定業績が先日発表され、2020 Q4もコンセンサス予想をビートし、通期予想と次期ガイダンスも上方修正、コンセンサス予想をビートする見通しです。

売上、EPS、ガイダンス、すべてgoodです。Q4のEPSに至っては、50%近くビートするという見込みで、かなり凄まじい。ご自身でもぜひ見てみてください。

https://seekingalpha.com/news/3650691-inmode-sees-4q20-and-fy20-revenue-above-consensus?utm_source=investing.com&utm_medium=referral

 

 

 

 

 

株価動向

実PERは38倍と表示されています。

2019年のEPS実績は2.09であり、これに従うとPER=53.24/2.09=25.47です。割安感があるのは僕だけでしょうか。計算間違っていたらごめんなさい。

 

なお、2020Q4は、$0.91という見通しですから、これを4倍して1株あたり利益とし、PERを算出すると、53.24/(0.91*4) = 14倍です。

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直近の株価パフォーマンスも良いです。見通し上方修正で上がってしまいましたが。それでもPERから見ると、まだ注目度は低く、アップサイドはあるかなと感じました。というわけでstrong buy判断をした次第。

 

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