【$INMD-6 好決算】20Fy Q4:インモードは力強い好決算を発表。決算分析、株価分析、カンファレンスコールメモ
本連載:インモードの銘柄分析は、noteにて増補集約版を執筆しました。
こちらも併せてお読みいただくと、より理解が進むと思います。
私のヘルスケア投資で、最もポジションが大きいのがインモード。
投資判断を確固なものにするべくリサーチし、はてなブログとnoteにて分析のすべてを公開しています。
2021年2月10日のプレマーケットにて、20Fy Q4の決算が発表されました。
今回はこの決算をサマリーし、今後の着目点(個人的なもの)を述べます。
結論
✓決算は、暫定業績発表を更に上回るダブルビート決算
✓現在の株価はPER約35
✓ガイダンス通りの成長を遂げ、PER35で取引される場合、
1年後の目標株価(かぶぴ)は$85
→これは現在株価から20%のアップサイドを意味する
✓証券アナリストもstrong buy判断を維持。さらにターゲットプライスを引き上げ。
当面は$76~$85がターゲットか
✓会社は保守的ガイダンスを発表しているため、業績上振れ余地もある
✓懸念:コロナ第二波が長引くこと
→ガイダンスの上振れ期待はほどほどに
20Fy Q4決算
🏥 $INMD InMode FY20 Q4
— ユーエスさん🇺🇸米国株投資🍺🥃🍷🍶 (@us_stock_invest) 2021年2月10日
⭕️EPS: $0.94🆚$0.75(予想)
⭕️売上高: $75.2M(+60%)🆚$70.8M
▶️Non-GAAP Gross Margins: 86%(前年同期: 87%)
▶️FY21ガイダンス
⭕️EPS: $2.34~2.45🆚$2.19
⭕️売上高: $250~260M🆚$251.2M
▶️プレマーケット +7%
ご覧の通り、コンセンサス予想をビートしました。
暫定業績すらビート、つまりダブルビート決算
しかしインモードは1月に暫定業績を発表しています。
20FYQ4
売上 ◎
$74.5M to $75M vs. $63.71M consensus
Non-GAAP EPS ◎
$0.91 to $0.93 vs. $0.62
20FY通期
売上 ◎
$205.5M to $206M vs $194.59M consensus
EPS ◎
$2.08 to $2.10 vs. $1.79
21FYガイダンス ◎
$250M to $260M vs $245.08M consensus
要するに、1月の時点で当時のコンセンサス予想をビートする見通しを発表したわけです。
会社はコンセンサス予想を外すと株がメッタメタに叩き売られるので、容易に上方修正を発表しません。
すなわち、まともな会社であれば、この上方修正を更にビートしてほしいわけです。
よって、暫定業績と比較をしました。
下記の通り、ビートしていて一安心。
中間の上方修正
— かぶぴ@ 新卒弱小 米国株投資家 (@Stock_pi) 2021年2月10日
20FYQ4
売上 ◎
$74.5M to $75M vs. $63.71M
Non-GAAP EPS ◎
$0.91 to $0.93 vs. $0.62
20FY通期
売上 ◎
$205.5M to $206M vs $194.59M
EPS ◎
$2.08 to $2.10 vs. $1.79
21FYガイダンス ◎
$250M to $260M vs $245.08M
ゆえに、
— かぶぴ@ 新卒弱小 米国株投資家 (@Stock_pi) 2021年2月10日
【20FY Q4】
EPS
0.94 vs 0.91〜0.93
売上
75.2 vs 74.5〜75
どちらも更に上方!⭕️
【21FYガイダンス】
EPS
2.34〜2.45 これは新発表?
売上
250〜260 これは据え置き。
よって、比較的きちんと保守的な発表をしたという実績が1つ積みあがりました。
これは投資家にとって、信頼をする糧の1つとなります。
上手くいけば、許容PER水準が引きあがることでしょう。
そして、下記スライドのように売り上げは右肩上がり。
Q4は前年比+60%
通年は前年比+32%
と、大変強い結果。
株価動向(短期)
決算当日、プレマーケットでは一時+7パーセントまで上昇しました。
しかしご覧のように、開場するとすぐに大量の利確売り。
要因は下記のように見ています。
✓中国の中小株が吹きあがっていた(+20%の銘柄もちらほら)。
→資金捻出のために利確された
✓後述のカンファレンスコールで、回線が途切れがちだった。
→「もしかしてこのCEO、やましいことがあるのか?」など、疑惑の目で見られ、リスクオフの売りが入った。
✓相場がそんなに強くなかった。(NASDAQやラッセルがそもそも不調)
しかし引けにつれて買い戻され、最後は大きい出来高を伴いプラス引けで終わりました。
私が懸念していたのは、
「暫定業績が織り込まれて、更にモメンタムで跳ね上がりすぎたかもしれない…機関が事実売りを仕掛けてくるかも。」
ということでしたが、プレと引けに買われたことを見ると、
どうやら予想以上に良い状態と見ました。
そんなわけで私はもうちょっと買い増しをしました。
ちなみに長期でチャートを見ると、ずーっと右肩上がりです。
総じて、売り圧は少なく、今回の決算を受けて人気が出れば、ポンと跳ねあがってもおかしくないかなと。
かぶぴのターゲットプライス
【かぶぴターゲットプライス】
— かぶぴ@ 新卒弱小 米国株投資家 (@Stock_pi) 2021年2月11日
保守的ガイダンスでEPSが2.34〜2.45
個人的には、PER35が許容される予感。
来期末: $81.9〜85.8
これは現在株価から15〜20%のアップサイド。
PER30だと$70.2〜73.5なので、ほぼアップサイドなし。
こんなかんじで、$85を目指します。
年間20%の利益出たら、万々歳ですよね。
(米国インデックスだとだいたい平均で年7~11%)
アナリスト予想のターゲットプライス
アナリスト予想のターゲットプライスも修正が入りました。
しかも全員strong buyを維持。
MAXが$84
Minが$64
ですね。Minは、まだ修正されていないだけで、上方修正されるかと思います。
すなわち、アナリスト的にはまず$76~85を目標とするのではないでしょうか。
カンファレンスコールのメモ
下記のように、Twitterでまとめました。
$INMD
— かぶぴ@ 新卒弱小 米国株投資家 (@Stock_pi) 2021年2月11日
インモードのカンファレンスコールについて。
自分用メモを記します。
inmode earnings call transcripthttps://t.co/fRJWDZQ5BM
①売上内訳
— かぶぴ@ 新卒弱小 米国株投資家 (@Stock_pi) 2021年2月11日
総売上はY to Y 32%
✅低侵襲プラットフォーム62%
✅ハンズフリーが32%
✅レーザーと非侵襲が6% pic.twitter.com/rf2mLUNTUj
※先の内訳はQ4のもの。
— かぶぴ@ 新卒弱小 米国株投資家 (@Stock_pi) 2021年2月11日
②海外進出
✅Q4の米国外売上はY to Y 100%越え(たしか112%?)
✅通期で Y to Y 71%
次はヨーロッパ、アジアに注目
③他分野進出
21FYに、
✅産婦人科(FDA承認済、あとは臨床)
✅眼科…ドライアイ、まぶた整形
(FDAに申請の段階。順調にいけば21FY Q3頃に新製品)
④ガイダンスが弱くない?という指摘
— かぶぴ@ 新卒弱小 米国株投資家 (@Stock_pi) 2021年2月11日
Q4を4掛けしたら、来期は300Mになる。
ガイダンスはなぜ250-260Mか。
成長減速を示唆する?
✅保守的なガイダンスを出している。絶対に超えたい数字。
✅季節性のあるビジネス。
例年、Q4が最も強い(通期の40%)
→4掛けガイダンスは厳しい
続き
— かぶぴ@ 新卒弱小 米国株投資家 (@Stock_pi) 2021年2月11日
✅コロナ第二波の影響も受けると考えている。
アメリカはそこそこ収束、しかし南アメリカ、インド、ヨーロッパなど、
米国外の主要マーケットで収束の見込みがまだ無い。
⑤他社比の強み
— かぶぴ@ 新卒弱小 米国株投資家 (@Stock_pi) 2021年2月11日
✅他社は大企業に吸収された
→やりたいビジネスを展開しにくい。
✅レーザー技術に売上の95%ほど依存
→レーザーは競争が激しく、廉価圧が強い。
粗利益は55%ほどになる。
✅インモードは、創業者主導で他社より持続する効果など、付加価値ビジネスを展開していく。
【まとめ】
— かぶぴ@ 新卒弱小 米国株投資家 (@Stock_pi) 2021年2月11日
個人的チェック
✅アジア、ヨーロッパでの展開
✅ハンズフリーの競合が出ないか
✅各Qの推移確認、保守的ガイダンスをどのくらいビートするか
✅回線切れが嫌気されたかも
それ以外はビジネス順調、そしてハンズフリー強いなあの所感。
こんなわけで、期待も多数あり、ますます楽しみです。