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2020.04から、運用資産60万円からの投資スタート。資産額が小さい者には人権が無いのか?自分で確認してみたい。米国株と少し日本株。

【常に新鮮な心で】敏腕投資家への道:直近バイアス解除の思考 -3

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前書きとバイアスの解き方、各解説へのリンクは、全連載で共通です。
すでに読んだことがある方は、目次から本題へ飛ぶと時間短縮になります。

 

 

【目次2:各解説へのリンク】 

本記事は連載です。 気になるものがあれば、下記リンクからどうぞ(随時更新)

1. Confirmation bias確証バイアス

2. Berkshire Hathawayバークシャー・ハサウェイ

3. Recency bias直近バイアス

4. Backfiring effectバックファイア効果

5. Anchoringアンカリング

6. Framing biasフレーミング効果 

7. Skill biasスキルの過大評価 

8. Hindsight bias後知恵バイアス

9. Pessimism bias悲観バイアス

10. Halo effectハロー効果

11. Illusion of controlコントロールの錯覚

12. Escalation of commitment傾倒の深刻化

13. Negativity bias否定的バイアス

14. Ostrich biasダチョウ効果

15. Risk perception biasリスク認知バイアス

 

 

 

前書き

 

 

 

 

この記事を見てくださっている皆さんは投資家だと思いますが、

皆さんは長期的に良いパフォーマンスをあげたいと思っていませんか?

私はやはり、長期的に勝ち続けたいと思っています。

 

しかし、

株式市場において素晴らしいパフォーマンスを発揮できる人と言うのは、ほんの一握り

なのだろうと、想像しています。

 

 

ここには、

【運の良し悪し】

が結構影響しているのではないかとも思っています。

強気相場でうまく乗れたら一気に大きな利を得るでしょうし、 リーマンショック後のだらけた相場なんかでは、どんなに頑張ったって利益を上げるのは相当難しいことでしょう。

 

ただそうだとしたら、もうどうしようもないですよね・・・

 

しかし私は、 運が全てと言う事はなく、

【何か、コントロールの余地がある要素でパフォーマンスの向上に効くものがあるはずだ】

と考えています。

 

私はその要素の1つが、

バイアス

だと考えています。

 

 

バイアスとは?

傾向偏向先入観データ等の偏り思考判断特定の偏りもたらす思い込み要因、得られる情報が偏っていることによる認識歪み、といった意味で用いられる語。

Weblio辞書よりー

 

 

こんな感じで、

【偏見】

【先入観】

【情報の偏り】

といったものが、投資のパフォーマンスに悪さをしているのではないかと思うのです。

 

自分はいろいろな本や論文等も読んでいて多数把握しているのですが、

そういうものを紹介しても読みづらいと思います。

 

そんなわけで、ちょっとやさしめのものを探してみました。

 

すると、モトリーフールによる、

「投資家のパフォーマンスを貶める15のバイアスについて」(意訳)

 

の解説がありましたのでこれを連載し、紹介します。 

www.fool.com

 

 

【1.先に大事なことーバイアスの解き方ー

 

そもそも本題に入る前に・・・

 

「バイアスがやばいって言ったって、

じゃあどうやって解除すればいいんだ?」

 

って言う事が、まずわからないと思います。

 

その答えは、

バイアスがあるんだ、と知ること

です。

 

 

バイアスの存在を知ることが、意思決定からバイアスを取り除く最初のステップです。

ー最高の仕事の妨げになる「認知バイアス」とは?ー

 

 

 

 

簡単でしょう?

皆様、この記事を読んでいただきましてありがとうございます。

皆さんはもれなく、バイアス解除の力をいくらか得たわけです。

 

次に肝要なのは、

【どんなバイアスがあるのか知ること】

と、

【より強くバイアスを解除する方法を考えること】

だと思います。

 

これまでの記事はこちらです。

 

⒈はじめに&確証バイアス
⒉”バークシャー・ハサウェイ
⒊直近バイアス(本記事) 

 

 

本題:直近バイアス

3. Recency bias 

に関しては、まず原文を挙げます。

Recency bias
Letting recent events skew your perception of the future.

When we're in a bull market, you think it'll last forever. When we're in a recession, you think we'll never recover. After a banking crisis, you think another is right around the corner. Rarely is that actually the case -- it's usually the other way around -- but it's what feels right when memories are fresh in our minds.

 引用: 15 Biases That Make You a Bad Investor | The Motley Fool

 

Google翻訳ベースで自分なりに改良すると、下記です。

 

直近バイアス
直近の出来事が、あなたの見通しを歪めます。

例えば私たちが強気相場にいるときには、それが永遠に続くと思ってしまいます。
逆に私たちが不況にあるときには、その不況がずっと回復しないと考えてしまいます。

かつてのリーマンショックでは、『他の金融機関も、次々倒産するのでは?』と考えることでしょう。
しかし、実際にそうなることは、めったにありません。
ただ、そのことに気付けるには、私たちが直近の出来事に引き摺られていない新鮮な心で、未来を見通す必要があるのです。

 

すなわち、強気か弱気に振れてしまった事柄が”ずっと続く”と思ってしまうことが、直近バイアスです。

 

例えば、

 

バブルは永遠に続くと思ってしまう。

(相場に引きづられる)

いい株見つけた、でも最近、自分のパフォーマンス良くないから、やっぱりだめかな。

(経験に引き摺られる)

最近PSRが30で推移していたから、絶対にここを割らない。

(直近動向に引きずられる)

 

など。

マクロ経済の状況は刻々と変化しますし、株価が本質的価値を常に維持するとも限りません。

 

さて、あなたの未来の見通しは正しいのでしょうか?

 

 

常に新鮮な心で

 

解決策は、”常に新鮮な心で相場を眺める” ということになるでしょうか。

 

バイアスは偏見、ないしは先入観を指します。

そして今回は、”直近の動向=先入観”というワケです。

 

 

実際に例を挙げれば、

ある株が直近1週間で2倍に暴騰したとしましょう。

 

その時、

”直近通り、強い上昇がもたらされるだろう”

”直近流石に上げすぎだろう、これから下がる” 

と考えるのは、どちらもバイアスの餌食になっていると言えるのではないでしょうか。

 

 

私が思う正解は、
”今初めて見た”と思うほど新鮮な目で、

バリュエーションやテクニカル、ファンダメンタル、マクロ経済の見通しなど総動員し、

現在株価は安いか高いかを自分なりに見積もることかと。

 

バリュエーション:急騰により上がったというが、それでもやっぱり安いか?

(PER3⇨6に急騰した、とかであれば、もっと上がっても良いですよね。)

 

テクニカル:急騰したが、例えば新高値を更新したか?出来高は?キャッシュ収支は?

(投資家は利確しそうか、それともまだ買いそうか?)

 

ファンダメンタル:株価が上がっても本質的価値は変わらないが、その質はどうか?

(借金が減ったり、営業利益がすごかったり、以降数年の見通しがスゴイなどであれば、良いですよね。) 

 

マクロ経済は追い風か?

(もっと大きな潮流に逆らっていたとすれば、困ってしまいます。)

 

 

 

みなさんはどう思いますか?

上記例は私の一意見に過ぎないです。

加えて原文の解釈も間違えている可能性だって、あります。

 

ぜひご自身で考えてみて下さい。

 

 

参考になりそうな先人の考えです。

akashi-trade.com

 

 

以上となります。
それでは、引き続きパフォーマンスの向上に努めましょう。