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2020.04から、運用資産60万円からの投資スタート。資産額が小さい者には人権が無いのか?自分で確認してみたい。米国株と少し日本株。

【米国株を占うモノサシ】思考:市場を占うのに良い指標とは何か? -1

誰しも、「持っている株が絶対に上がる!」と確信したいのでは?と思います。

よって株を買うときには、きっと様々なことを勘案しますよね。割安か割高か?成長具合は?市場の状況は?などなど。

今回は、どのような指標があるか?どんなときに使えそうか?を勉強しつつ、自分の解釈も上げていきたいと思います。

 

3つの要点

  • 外せないのは10年債金利
  • 今年はラッセ2000にも注目
  • $TSLA も無視できない

 

第1回目は、マーケット部門在籍の現役銀行員、アツさんによる計10個のツイートを引用しながら考察します。(アツさん、いつも参考にさせていただいております。大変勉強になっております。ありがとうございます。)

 

 

ラッセル2000、これは今年以降も有用な指標と思います。

バイデン氏は、中小企業への財政出動を示唆しています。これに先回りして、中型・小型株は値動きが良くなっています。

2020年度、SP500のETFであるSPY、VOOに対して、全米株式ETFであるVTIがアウトパフォームしました。これは中型・小型株の存在感が強かったが、大型株揃いのSP500に対しては影響が小さかった結果といえます。

 

 

 

 

ここはセットで考えます。10年債の金利関連は、【確認必須】と思われます。

じっちゃまこと広瀬さんも、10年債金利動向だけ見ておけ!と主張するほどの重要指標です。

ちなみに近年は、10年債利回りが歴史的に低水準であり、株高の原動力の一つと考えられています。これ一方で、金利が上昇し始めると株式市場は上昇圧が弱まることを示唆しており、ブルマーケットの継続可能性を測る重要なモノサシといえます。

 

 

ゴールドは安全資産とされていました。限られた埋蔵量、先進国・新興国で共通するラグジュアリー意識、金属としての純粋に優れた性質など。希少価値は高まるばかりです。

株式市場に暴落が起きると、リスクオフのために金価格が跳ね上がることもあります。

例えば国家や銀行の崩壊が起こると、おカネは紙屑になりえます。これが起こってしまえば、おカネを何枚積んでも、食料などに変えてくれないというリスクがあります。

その点、金は大抵どこに行っても「希少価値がある」とみなされるでしょう。物々交換の時代に遡るような事態が起こっても、金は価値を持ち続けると想像できるのです。これがリスクオフ資産としての価値の考え方です。

2020年度、コロナショック以降に金価格は大きく上昇しました。2021年度も、(2020年度ほどではないものの)年初来ではプラスになると予想されています。

 

 

私はあまり使っていないので、さらなる勉強が必要なところです。

景気との連動を測るのに使うのでしょうか。

 

 

新興国は、先進国に比べてボラリティーの大きい市場です。

資金を投入するタイミングを間違えなければ、良い投資対象となりえます。

市場が大きく、安定した先進国は緩やかに安定した成長する一方で、市場が小さく、まだ先行き不透明感のある先進国は、成長のインパクトが大きいことが予想されます。

なお、中国は今年の投資対象として良いように思い、注目しています。これは別記事にて説明予定です。

 

 

個人的な所感としては、ツイートに述べられるようにビットコイン=デジタルゴールドと考えています。

限られた埋蔵量、通貨に左右されない存在量は、通貨価値の希釈が起これば相対的に価値を増します。

近年の暴騰は、ビットコイン流動性が高まるニュースや、コモディティーとしての地位を確立しつつあるニュースによるものです。

とても安全資産とは思えないボラリティー(ただしハイパーグロース株よりは低いといわれている)のため、投機的な側面は強く、大きなポジションをとるには相当の覚悟が要るでしょう。

 

 

今、ブルマーケットをけん引する存在がテスラだと思われます。

これは別記事にて考察予定ですが、TESLA株は、寄せられる期待がパンパンに膨れ上がっている!と思われながらも、上昇を続けている状態です。

かつて、同じ状況にあったのがアップルかと思います。市場をけん引する銘柄の値動きが悪くなるとマーケット全体のセンチメントが悪化し、他の銘柄にも大きく影響します。

ポジションの有無にかかわらず、テスラ株は注目すべき状況にあります。

 

 

VIXは恐怖指数ともいわれます。株式市場に対する警戒感が増し、リスクオフのセンチメントになると上昇します。

私の場合、他の指標と合わせながら、違和感のある動きを抽出するという活用をしています。

例えば、NASDAQやSP500の先物は上げている、しかしVIXも大きく上がっている…こんなことが2020年秋に起こりました。これは矛盾する動向が起こった例といえます。

こういった場合には、下落調整が入る可能性が高まります。警戒感を強めるのに使うべきです。

なお余談ですが、過去のVIXと主要指数チャートをもとに、VIXが一定値を超えたタイミングで投資をした結果、安定して大きなリターンだったという調査結果もあります。

 

 

パウエル議長の発言の裏取りに使えます。株式市場は、議長発言をもとに期待だけで動く側面もあるため、裏取りが重要になり得ます。

そのほか、今の株式市場は「バブル相場」とされて警戒感を持つ方もいるかもしれませんが、まさにマネーストックの膨張で今の相場を説明できます。

これは別記事にする予定ですが、簡単に言えば「世界のおカネは増えているのに、企業の本質的価値は変わっていない。ゆえに、相対的に株価は高くなる」という現象が起こっているにすぎません。

謎の期待感だけで上がっていく、無根拠なバブルではなく、足元がしっかりしたバブルが昨今の状態といえるでしょう。

 

 

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